夢
いつか、ほぼ無償で貸すことの出来るバレエスタジオをつくりたい。
バレエだけではなくて、音楽とか演劇とか、
好きなことにまっすぐ向かって、自分を高めるため、心置きなく練習できる場所があったら、この世界はもっと良くなる気がしている。
舞台に立つまでの稽古には、時間も必要だけど、お金も掛けなければいけない時がある。
例えばバレエでは、団体の作品に出演することになった場合に全体のリハーサルがあるけれど、その時以外でも個人での練習時間は必要だし、そういう時間はかなり重要だと思う。
だけど、稽古する場所は選ばなければいけない。
バレエなら床が重要だし、音楽や広さも必要。
楽器の演奏は防音が必要かもしれないし、
演劇の稽古なら、感情を出すような演技は外ではなかなか難しい。
だからお金を払って稽古する。
パソコン作業くらいならカフェで出来るけど、
身体を動かしたり声を出したりすることに集中出来るように整えられた場所は、安くない。
貸スタジオだって商売だからしょうがないけど、、これで良いのかなと思っている。
無償でなんて、かなり無謀なことかもしれないけど、
商売ではない、ただただ向上していくことが出来る場所があったら、どんなにいいだろう。
バレエから急に話は変わるけど、
会社で働いていて感じることは、とにかく「速さと数」を求められているということ。
売るために作る。
お金を稼ぐために働く人たちが集まって、その会社の方針に従って、期限までに求められた数のものを作る。
求められるものの数は増えていく。
何故か期限は変わらない。
当たり前のように残業をして終わらせる。
きちんと残業をして、きちんと終わらせようとしている人ほど、後に体調を崩していたりする。
残業をしていなくたって、長時間ずっと座ったまま下を向いて細かな作業をしていれば、猫背になったりストレートネックになったり、一見無関係のように思える股関節だって痛めてしまう。
そして、もう痛みすらも感じない状態になってしまう。
新人はそこに合わせていかなければならない。
すべてがそうではないし、心身ともに元気な状態でいられる人もいるかもしれないけど、
世の中の身体の不調を作っているのは、会社も1つの要因に思えてならない。
でも、私は会社で働く父親のお陰でこれまで生きてきて、ずっと休まず働いて育ててくれた両親をとても尊敬している。
そんな2人とは真逆のことをしたいと考えているのかもしれないけど、
もっと世界がゆっくりになる、ひとつのきっかけが作れたら良いなと思う。
まだまだ頭の中でもやもやと漂っているだけの段階だけれど、
いつか。